saizo99のブログ

望んでないのに波乱万丈、今まで経験した事を綴りたいと思ってブログを始めました。

アイデンティティ

村上龍五分後の世界を読みました。

 

パラレルワールドの日本を舞台にした話しです。

内容は書きません。

とても面白い小説でした。

この小説を読んで、高校の時の友達を思い出したので、友達について書きます。

 

25年前の高校生だった時、ブッタブランドやハイスタンダードといった音楽が流行っていました。

日本語ヒップホップ、メロコアと言った音楽です。

その後、私はアメリカの50〜70年代の音楽にハマっていきました。

 

当時私は、本当にかっこいい、気持ちが良い音楽だと思い、その友達に勧めてみました。

 

しかし、友達は音楽のみならず、アメリカの文化自体を全面否定してました。

当時スラムダンクが流行り、野茂がメジャーリーグで活躍した時代です。

友達のような考え方を持つ人は、周りに誰もいませんでした。

 

その友達は、飛行機が好きで、太平洋戦争についての小説を読み漁っていました。

オタクだけど、キャパが広く、スケールの大きな友達だったと思います。

 

私は流れの中に生きてきただけだと今さらながら実感します。

 

日本が諸外国に屈しなかったら…

私の親の世代は三種の神器(テレビ、洗濯機、冷蔵庫)への憧れはなかったであろうし、

バブル期の摩天楼買収等で、誇らしい気持ちになる事もなかったであろうと思います。

 

欧米の文化を刷り込まれて、何も感じず生きてきたのが今の自分だと思うし、今後も色々な事を何も考えずに、吸収していくんだと思います。

 

疎遠になった友達ですが、いつかまた、全面否定の彼の話しを聞きたいと、この小説を読んで思いました。

 

「日本人とは」をこの小説で考えさせられました。